JGA女子ナショナルチームメンバーの西村優菜(ナパラG一本松)が持ち前の手堅いプレーで3バーディ・1ボギーの70でホールアウト。首位と3打差の10位タイと好位置につけた。第1ラウンドの初バーディは5番ホール。「カップ3個は切れた」と強烈なスライスラインをねじ込むと、続く6番(パー5)もしっかりとスコアを伸ばし前半を2アンダーパーで終える。
後半、14番で2打目をガードバンカーに打ち込みボギーを叩いてしまったが、最終18番(パー5)で1.5メートルのパットを決めてバーディフィニッシュ。好調を感じさせる落ち着いたプレーで地元関西での初戴冠に期待を繋いだ。
アマチュア旋風が吹き荒れた昨年
の日本女子オープンで6位タイとなり、今年のJGA女子ナショナルチームメンバー入りを果たした西村。
ナショナルオープンでの好成績が自信につながり、冬場には大阪商業大学高校ゴルフ部で「昭和の内容」と苦笑いするタイヤ引きやノックなどのトレーニングで基礎体力と筋力をつけ、「下半身の安定感が増した」とドライバーの平均飛距離も220ヤードから230ヤードに伸びた。その地道な努力に加え、ナショナルチームではガース・ジョーンズヘッドコーチにコースマッピングのレクチャーを受け、「練習ラウンドから打ってはいけない場所、ミスをしても寄せやすい位置を把握するようになって、自分のプレーに自信をもって臨んでいる」と、さらに自信を深めて安定感も増した。
その結果、日本代表として出場したネイバーズトロフィーチーム選手権では、女子チーム優勝の原動力になり、クィーンシリキットカップでも韓国、中国に続いての3位入賞に貢献。さらにトヨタジュニアゴルフワールドカップ2017では個人戦2位入賞でアメリカに続いてのチーム戦2位と好成績を続けている。
今日のプレーでも、「自分のジャッジミスは14番のボギーの1つだけ。チャンスは少なかったけれど、しっかりとジャッジが出来てパーセーブに繋げることが出来た」と、ここまでの成績に裏打ちされた自信を垣間見せている。
「奈良国際ゴルフ倶楽部は、ブラインドホールが多くてティーショットの出来がスコアを左右する。ドライバーでしっかりとフェアウェイをキープできれば…」と、攻略のポイントもしっかりと見つけた。「先週のトヨタジュニアは最終ラウンドにスコアを落として2位に終わってしまいました。日本女子アマでは最後ラウンドに良いゴルフをして優勝争いをしたい」と初の全国タイトル奪取を見据えている。
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