今大会も10代の選手が圧倒的に多い。第1ラウンドをプレーした141人中、130人が10代で、20代は8人、30代は2人、40代は1人だけだった。
第1ラウンドを70、そして第2ラウンドは69というスコアで通算4アンダーパーの暫定3位タイに浮上してきた平木亜莉奈(御代田町立御代田中)は10代の中でもローティーンの14歳。長野県の御代田中学3年生だ。164センチと恵まれた体を活かして平均240ヤードのドライバーショットを打ち出す。
ゴルフを始めたのは4歳だが、ゴルフだけに熱中したわけではない。ゴルフ以外でも水泳、空手、野球、スピードスケートとスポーツ歴は多彩だ。最終目標はゴルフ上達にあ
ったが、そのためには、他のスポーツにも挑戦してゴルフに必要な筋力、体力、瞬発力などを、それらのスポーツから自然に身につけられるようにという父親の考え方に従ってきたという。
今年は関東女子ゴルフ選手権で5位に入り、本選手権初出場を果たした。何事にも挑戦意欲が強く、全米女子オープン最終予選にも出場した。結果は55位に終わったが、いずれは世界へと羽ばたいていく思いも心の中に育てている。
この日のラウンドはボギーなしの3バーディ。「雨は嫌いじゃありません。雨でも晴れでも、スコアはあまり変わりません」。雨のラウンドで気をつけているのは、グリーンサイドのバンカーに入れないこと。手前から安全にいけばパーセーブできます」。
実は、賢いゴルフが身上なのだ。得意にしているのはアプローチとパッティング。スコアを崩さない、乱さないゴルフを信条としているというから、中学生とは思えないまとまったゴルフを展開する。第3ラウンド以降も「毎日アンダーパーで回ってオーバーパーにしないようにしたい。目標は、今年の順位でシード権(10位以内)をとることです」
日本女子アマ初出場を機に、この先どんな成長を見せてくれるのか。楽しみな逸材である。
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