「今日は、自分のリズムでプレーできました」
佐渡山理莉(オリオン嵐山GC)が第3ラウンドにベストスコアの67を叩き出し、71と足踏みをした新垣比菜に2打差まで肉薄した。1、2番を連続バーディでスタートしてその後も5バーディを加えた。ボギーにしたのは2ホールで、第3ラウンドにして新垣との差を一気に4打縮めたことになる。それでも、佐渡山は納得していなかった。
「バーディをたくさんとれましたが、4メートルぐらいのパットが決まっていれば、もっとスコアを伸ばせたと思います。もったいないホールも多かったですから」確かに4、7、15番とバーディパットを決められず、16番(パー3)では、パーパット
を外している。これらのうち半分でも決まっていれば、あるいはトップタイ…ということもあったかもしれない。それでも、67は佐渡山のショットがいかに好調であったかを物語っている。ショットを乱した第2ラウンドとは別人になっていた。
最終ラウンドに最終組で直接対決することになった新垣は沖縄の先輩で、同じアカデミーで腕を磨いてきた。佐渡山は新垣を「比菜ねえね」と呼び、慕ってもいる。
「ずっと近くで見てきて、凄い先輩だと思ってきました。アカデミーで何度も一緒にプレーしていますけど、勝った記憶はありません。いつも負けていました(新垣に聞くと、何度もやられているというのだが)。先輩は、プロテストを受けていて、これが最後のアマチュア競技になると思うので、最後ぐらい勝ちたい。負けてきたことを口惜しいとは思っていませんが、最後は勝ってうれしい気持ちになりたいです」。
打倒・比菜ねえね。昨年大会4位タイ、一昨年大会ベスト4。優勝を狙える位置でのプレー経験は積んできた。次は、優勝。成長した自分を新垣に見せて送り出す。佐渡山は、そんな思いで最後の戦いに挑む。
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