新垣比菜と4打差の3位タイで迎えた平木亜莉奈(御代田町立御代田中)の最終ラウンドは、JGAナショナルチーム出身者の新垣、現メンバーの佐渡山理莉と最終組でのプレーとなった。
中学3年の平木にとって、新垣と佐渡山は年齢が上というだけではなく、これまで残してきた実績でも雲の上の存在だったかもしれない。それでも、「緊張感はありませんでした」と最終組で一番落ち着いたプレーを見せていたのは、その平木だった。
スコアで鍔迫り合いを続ける2人を尻目に、平木は前半をスコアカード通りのパープレー。10番(パー5)でバーディを奪うと、11番こそボギーとしたが、15番でスコアを伸ばし、この日2バーディ・1
ボギーの71でホールアウト。通算8アンダーパーで3位タイ入賞を果たした。
「飛距離で一緒にプレーした2人に圧倒的な差を感じました。もう少し飛距離を伸ばしたい」と、日本代表経験者の2人との差を見せつけられたものの、「すごい人達とプレーが出来て勉強になりました」と屈託なく話す姿、安定したプレー、そして「もっと上手になりたい」という貪欲さに大器の片鱗を感じさせる。
ジャイアントキリングで2004年大会の宮里美香以来2人目となる中学生優勝は逃したものの、平木が最終ラウンドで新垣と佐渡山に感じた差を、数年先にはライバル達に感じさせる選手に成長していることを期待させてくれた1日だった。
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