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Championship Reports
競技報告
【単独首位スタートの水上は、「キャディをしてくれている女房に良いところを見せたい」】
第1日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Yoshitaka Watanabe
50歳。もちろん、今大会出場選手の中で最年長である。その水上晃男(袖ヶ浦)が、6アンダーパーで首位に立った。

「自分でも信じられないんですよ」と、顔がほころんだ。スタート前、天気予報は、台風直撃。だから「あー、台風かぁ。アカンなぁ」と半ば諦めムードでいた。午前スタートの組は、強い雨も降らずにうまく凌げていたが、予報は、午後から本格的な豪雨。ところが、その台風の中心が逸れて、水上が6〜8番をプレーしている頃だけが、雨脚が強かっただけという「幸運」にも恵まれたのかも知れない。
「気負いもなくスタートが切れて、1、2番とバーディが獲れたことが、流れを良くしたのかも知れませんね」雨が強かった前
半は、うまく凌いだ。9番でボギーとしたものの自分では、いいペースだったという。
ハーフターンのときに、午前組のトップが67だと聞かされた。片岡尚之だ。「で、何故かその67を上回ってやるって、思っちゃったんですね(笑)。そのとき1アンダーパーだから、届くはずがないんですけどね」と、予感があったのだろう。
12、13、15、17、18番とバーディ。後半は、31で回っての66である。2001年の日本アマ初出場から、2006年を除いて今年で16回出場しているベテラン選手だ。

今年に入って15ヤード前後、飛距離も伸びた。キャリーで245ヤードだという。「実は、これまであまり球打ち練習をしていなかったのですが、このところ球打ちもし始めたんですよ」と、秘訣を教えてくれたが、その球打ち練習は、自宅の室内に鳥かごを造り、そこでボールを打つだけだった。「ですから、天井に当たるかあたらないかスレスレのところですけど、計測器を使って、数値でスウィングの感触とチェックをしながらやっているんです」と、核心を語ってくれた。囲碁や将棋がパソコン・ソフトで上達するように、ゴルフのスウィングは、いまや詳細なデータをはじき出してくれる計測器が、自分の欠点を修正してくれる手助けになる。
水上のように、ゲームマネージメントの蓄積が豊富な選手にとっては、肉体管理とスイングチェックを怠らなければ、50歳でも飛距離が伸びて正確なショットの再現性が高くなる。

「夢は、息子と一緒に日本アマに出場することなんですよ。息子(23歳)が頑張ってくれないと、僕の肉体がどんどん衰えちゃから(笑)」と嬉しそうに語った。

ずっと帯同キャディは、由美子夫人で、今回も帯同している。「女房に、いいところ見せたいですしね。いや、女房が2周間前に腰を痛めて、どうかなと不安だったんですけど、なんとか帯同してくれています。4日間、持つかなぁ」と語る水上は「(勝つ)チャンスだ」という表情をしていた。


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