ホールアウトするなり「長かったー」とため息混じりに言った金谷拓実(尾道)。2ラウンド目の残りを13ホールを消化して、3ラウンド目の18ホール。全部で31ホールを戦ったまさに長い1日だった。
これが、もしドライバーが絶好調だったら、長い、と感じなかったかもしれないけれど、今週の金谷は、ともかくドライバーの調子が悪い。曲がったら深いラフにつかまる。それが解っているからこそ、居直れない。この日もフェアウェイをキープできたのは半分ぐらいだという。
「地元ですし、今日はたくさんの人が応援に駆けつけてくれていましたし、それはすごく嬉しかったし、励みになりましたけど」と、肩を落とす。それでも意欲は失
せなかった。「もっと伸ばせるような、伸ばせないような(内容のゴルフ)。チャンスは作っていたし、パッティングも入っていました。それでショットが悪いなりにスコアをしっかりと作れたのだと思います」。
4バーディ・2ボギーの70。通算3アンダーパーの8位タイで最終ラウンドを迎えることになる。「まあ、第1ラウンドに出遅れたわりには、そこそこ回れているのかなぁ」と、自分を慰めるように語っていた。首位とは7打差。日本アマの展開は、最後までわからない。むしろフェアウェイキープ率が50パーセントでも、アンダーパーで回れているという自分の粘り強さとゲームを諦めない力を信じて戦えば、道は拓けるかも知れない。
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