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Championship Reports
競技報告
【中島啓太は、第100回大会のリベンジに近づきながらも17番のダブルボギーで2位タイに終わる】
第4日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Yoshitaka Watanabe
スタート前、中島啓太(那須小川)は自分の中で、最終ラウンドの目標スコアを決めていた。「通算8アンダーパーまで伸ばそう。そうすればチャンスはあるかも知れない」。この大会は、速報ボードもないし、ほかの選手がどんな状況なのかを知る手立てもない。だから、スタート前から何かの道しるべがないと、漫然としてしまう。自分のゴルフをどこまで迷わずに貫き通せるかという純粋なゲームの基本が問われる。
中島は、その目標に沿ったゲーム運びをしていた。4番で1メートル。6番で7メートル、9番で6メートルのバーディパットを沈めて、前半を3アンダーパー。通算6アンダーパーで折り返した。さらに11番は10メートル、13番は、
1メートルも沈めて目標スコアにたどり着いた。14番で、ボギー。すかさず15、16番でバーディをもぎ取って通算9アンダーパーとなった。

ところが続く17番。このホールはどの選手も第1ラウンドから難関のホールだ。454ヤード、パー4。右ドッグレッグだが、左右の林や、右側の大木が威圧して、ティーショットから難しい。中島は、その第1打を右のラフに入れてしまった。2打目を刻む判断をした。そこまではよかった。でも、レイアップしようというショットを打つ前に「ちょっと弱気になったんです」と、迷いが生じた。グリーンの奥に行ったらどうしようという迷いで、結局中途半端な気持ちになった。「ボギーは、最初から計算していたホールだったんですけど、まさかダブルボギーしてしまうとは」と、被っていた帽のツバを引き下げて顔を隠した。悔しさが滲み出ていた。結果的に目標スコアに1ストローク足りずに試合を終えた。

「あの17番までは、いまの僕の実力としては完璧なプレーができていたと思います。残念です」という中島だが、この日本アマでは2015年のランナーアップに次ぐ2位タイの成績である。17歳。高校2年生。これからもっと強いアマチュア選手に、間違いなく育っていくはずである。


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