通算10アンダーパーでスタートした大澤和也が、足踏みをしている前半に、虎視眈々と狙っていたカイル・ミシェル(kyle Michel)や砂川公佑、そして今野大喜(恵那峡)が、最初から攻めまくった。今野の前半のスコアカードは、パーのホールが2つだけ。2番バーディ、3番ボギー、4番バーディ、5番ボギー。そして、7番ボギー、8、9番でバーディという具合だ。
その前半を終えて通算6アンダーパー。その時点では、ミシェルが通算9アンダーパー。砂川が通算8アンダーパー。大澤が通算7アンダーパーという順位だった。
「今日の目標は66だったんです。そうなれば通算11アンダーパーでチャンスがあるという計算でした
」と言った。11、12番、そして16番もバーディをもぎ取って、通算9アンダーパー。その時点では、今野が首位、ミシェルと大澤が1打差で続いていた。
「難関の17番でボギーとしても、ミシェルがダブルボギーを叩いていましたから、僕と大澤君が、並んでいて、最終ホールでバーディをとれば、勝てるかもしれないと思ったんです」。
今野の気持ちに迷いがなかった。18番でドライバーを持ち、渾身のショットを放った。「しっかり打てました。この場面でこのドライバーショットが打てたことは、満足しています。いままでやってきたことが成果として出たんですからね。でも、次のウェッジがダメでした」という。残り104ヤード。もちろん、ピンに刺さるショットを打ちたいという気持ちが強かった。
「敗因は、あの1打です。雨が降り出して、しっかりと打ちたいという気持ちもあって、力が入ってしまいました」と悔む。グリーン奥にこぼれてしまった。ボギーだった。その1打が、敗因となったのだ。
「大澤君とは、大学も一緒ですし、同じ愛知県なので、いつも行動も一緒です。ですから、同級生同士で18ホール、バチバチと戦っていました。それは満足ですけど、あのウェッジがこれからの大きな課題になりますね。それで負けたことを自分のテーマにしていけば、次はチャンスが巡ってくると思っています。いま、出来たことと、出来なかったことがよくわかったわけですからね。目標スコアにも4打足りなかったことも含めてです」と、冷静に自分のゲームを分析していた。
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