今年の九州ジュニアゴルフ選手権で3位の成績を残して、最後の日本ジュニア出場を決めた小林忍(秀岳館高校3年)がイーブンパーでホールアウト。首位と2打差の2位タイと好スタートを切った。
この日の小林は、スタートの1番で残り150ヤードのセカンドショットを9番アイアンで3メートルにつけてバーディ発進を決める。その後、3番でアプローチミス、4番(パー3)ではティーショットを左バンカーに打ち込み連続ボギーを喫したが、5番(パー5)で150ヤードの3打目を8番アイアンで狙い通りのフェードボールでピンを刺してバスンスバック。その後は、「雨とこのコースの距離に苦戦して…耐えるゴルフでした」とパーオンを逃すホールが多かったが粘りのプレーで14番までスコアカード通りのパープレーで凌ぐ。その忍耐強さに天が味方したのか、15番では「10メートルはあったと思う。これは寄せにいこう」と打ったバーディパットが見事にカップに沈んだ。最終18番は、「この日唯一のパットミス」とパーセーブを逃してボギーフィニッシュとなったが、3バーディ・3ボギーでのホールアウトは見事なものだった。
改造後初めての日本ジュニアの舞台となった東コースは、その様相を一変し、「この距離でパー71は、今まで経験したことがありません。それに雨で距離も残って…本当に難しかった」と印象を話すが、その中でのパープレーには「このスコアで充分。上出来だと思う」と表情を崩す。秀岳館高校では、JGAナショナルチームU-17のメンバーでもある池田悠希の他、日本アマでも活躍する芹澤慈眼が在籍している。特に、小林と同学年の芹澤は、「寮でも同じ部屋で、とても仲が良いです。ライバル意識はありませんね」と、寝食をともにしながら切磋琢磨してきた。「最近、調子はいいです。KBCオーガスタのアマチュア予選会でも優勝できましたし。その調子があるから耐えるゴルフが出来ていると思う」と、半歩先を行く仲間たちに追いつき追い抜くチャンスは感じている。「3日間パープレーが目標。今日はクリアできましたが、明日以降も耐えていいくしかないです」柔和な表情の中で見せる強い眼差しに、その覚悟を感じさせる小林だった。
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