平本世中(厚木北高校 3年)がただ一人アンダーパーとなる2アンダーパー69で回り、2位に2打差をつけて単独首位に立った。開催コースは2020年東京オリンピックの舞台、霞ヶ関カンツリー倶楽部・東コースで、昨年改造工事が終わり、リニューアルが終わってから本選手権が行われるのは初めてである。
「結構楽しかった。距離は長いのですが、面白かった」。いずれ世界のトッププレーヤーがプレーする「この舞台に立てて光栄です」とコースの難しさよりプレーできる喜びの方が大きかったようだ。コースはチャンピオンティから7,466ヤード・パー71と大幅に延長され、本選手権も同じセッティングで行われている。500ヤードを超えるパー4が2ホールあり、3つのパー5のうち2つは600ヤードを超える。ただでさえ距離が長いうえに、この日は朝から雨が降り続き、ランが出ないために、選手はさらに長く感じさせられた。そのために各選手ともスコアメイクに苦しんだが、ただ一人平本だけは「天気は雨が降って悪かったですが、グリーンは柔らかくて止まるので、ショットはピンをデッドに狙っていけた」と違った。
「パットも入った」と前半3バーディ・1ボギーの2アンダーパー34で回り、後半は「耐えて、最後の長い18番ホールで運良くバーディが獲れた」と1バーディ・1ボギーのパープレーの35にまとめた。平本は2年前の日本ジュニアで東コースを回っているが「距離が伸びて、見た目も変わっていた。練習ラウンドのときから第2打の距離が残っている。こんなに長い距離は生まれて初めて。ただ、OBは少ないので自分にむいている」と感じていた。
そうした苦手意識を消せたことが彼の第1ラウンドの躍進につながったかもしれない。「目標はトップ10には入れればいいと思っていたので、今日はナイスプレー」だった。去年の大会は棄権、2年前のときは54位タイという成績だったので、2年間の成長ぶりを残り2日間のプレーでも見せてほしいところだ。
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