関西ジュニアのチャンピオン仁井優花(小阪中学3年)は、本選手権に向けてアプローチショットの練習にかなりの時間を費やしてきた。「自分は、ドライバーやアイアンのショット練習を中心にしてきたのですが、スコアメイクを考えると、やっぱ、もっとアプローチショットも練習しなければいけないと思って…」土日は、アプローチ練習場のあるコースにいって芝生にあるボールを打つ。感覚ではなく、しっかりスウィング幅を決めて距離と弾道をコントロールしてピンに寄せるという練習であった。人工芝の練習場では、こうしたことがうまく身に付かないということで、ショット練習は練習場で、アプローチショットはコースで、と環境を変えて調整してき
たのだった。
4番(パー3)でグリーンをオーバーさせた。深いラフからのアプローチショット。インパクトで緩んでしまいグリーンオンできずにダブルボギーとなった。8番(パー4)のアプローチショットもミスしてボギーにした。ここで奮起する。「自分は、何のためにアプローチショットの練習をしてきたんだ!」。自分を叱咤して迎えたのが9番(パー4)で、またアプローチショットを求められた。ボールは花道にあり、ピンまでは25ヤード。58度のサンドウェッジで低めに打ち出したボールは、スピンがかかったあと静かに転がり、そのままカップに沈んでいった。
後半も、この調子で…とは、ならなかった。それというのも、チップイン・バーディを機にショットが安定して、後半の9ホールは、14番を除いて全てパーオンを果たしたからだ。唯一グリーンをはずした14番はアプローチショットをきっちり決めた。ということで、スコアカードどおりの数字を並べて1打差の3位につけた。
|