地元・川越市立名細中学3年生の佐久間朱莉が1オーバーパーの74で首位に並んだ。今年が3年連続3回目の出場になる。昨年は、6位だった。それから1年、何が変わったのだろう。佐久間いわく「とにかく走るようになってからドライバーの飛距離が15ヤードぐらい伸びました」。
きっかけは、今年1月に宮崎県で行われたJGAの強化合宿に埼玉県代表として参加したことだったという。「全然(トレーニングに)ついていけませんでした。きつかったです。で、“こんなんじゃダメだ”と自覚して、家に戻ってからすぐにランニングを始めたんです。学校が終わり、練習した後に5キロぐらい走るようにしました」。その成果が飛距離アップであった
。ショット練習では、アイアンのコントロールショットを重点的に続けてスウィング、ショット精度が高まり、自信をつけていた。
雨の第1ラウンド。2番(パー4)で、早速コントロールショットを実践する状況が生まれた。ピンまで130ヤードを「得意なクラブ」という8番アイアンのコントロールショットで3メートルにつけた。続く3番(パー5)では第3打の100ヤード弱を50度のウェッジをコントロールして、これまた3メートルに寄せた。連続バーディだった。
自宅からコースまでは車で15分ほどの距離で「ゆっくり寝ていられるのが、ありがたいです」。雨の中でのゴルフは「焦ってしまうことがあるので、とにかく落ち着いてやろう」というのが、コースまでの短い時間で考えたこと。心構えもできていた。この連続バーディのあとスコアは伸ばせなかったが、1オーバーパーにまとめられた内容には「十分合格点をつけられると思います」。
目標は「昨年の順位を上回ること。できれば優勝したい」。第2ラウンドも予報は雨模様だ。「第2打でウッドを手にしなければならないホールがたくさんあるので、無理をせずに乗せられるところに乗せるようにします。今日のようなゴルフを続けられればいいな…と思っています」。
焦らず、自分のペースでラウンドする。佐久間の思いには、揺るぎがない。
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