首位でスタートした梶谷翼(山陽女子中学2年)は、前半は3バーディ・1ボギーの34とスコアを伸ばし、この時点では2位の堤姫乃に3打差をつけていた。
このまま逃げ切るかと思われたが、10、11番と連続ボギーとし、一方の堤は11番でバーディを奪い、2人は並んだ。「10、11の連続ボギーが痛かった」と梶谷が悔やんだように、これで流れが変わってしまった。13、16番では2人ともバーディを奪い、お互いに譲らない展開に。
そして、17番でも堤がバーディを奪い、梶谷を1打リードして最終ホールへ。最終ホールは両者ともにパーで上がり、堤が優勝を決めた。
梶谷にとっては、トロフィーに手をかけたとこ
ろでスルリと逃げてしまった形だ。「悔しい」と一言を絞り出した。優勝には何が足りなかったのか。技術、メンタル、コースマネージメント…「すべてです」とホールアウト後には多くを語らなかった。
今回は優勝を逃したが、まだ13歳の彼女(9月12日の誕生日で14歳に)にとって、これからいくらでも優勝のチャンスはあるだろう。この悔しさと経験を糧に、また練習を積み、もっと強くなって、再びこの舞台に戻ってきてくれることを期待したい。
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