首位と2打差の2位タイで第2ラウンドをスタートした丹野寧々(中央学院大学4年)は前半から我慢のゴルフを強いられた。出だしの10番では2打目をバンカーに打ち込み、2.5メートルのパットをねじ込んでパーセーブ。パーオンしながら「ショットがピンに寄らない」厳しい流れも、「10番のパーパットを決めることが出来て、パッティングの調子は良いなと感じた」とどうにか凌いでいたが、17番(パー5)でボギーが先行してしまう。18番は第1ラウンドでボギーを喫したホールだけに、嫌な流れになりかけたが、「ここは慎重に行こうと決めていた」という丹野の思いが、150ヤードの2打目を7番アイアンであわやチップイン・イーグルの
40センチにつける見事なショットでバーディにつながった。このバーディは、丹野にプレーの流れだけでなく、苦しんでいたショットを復調させるきっかけも与えてくれたという。「セカンドショットを打つ時に、アドレスをした時に良いイメージを消さないように気をつけて。力まずにスウィングすることに気が付かされた」と、後半は2番で140ヤードを8番アイアンで30センチ。4番ではこの日最初で最後の3パットのミスでボギーを叩いたが、7番では13メートルの下りスライスラインを「構えた瞬間、入りそうな予感がして。強めに入れにいきました」と、バーディパットをねじ込んでこの日3バーディ・2ボギーの71でホールアウト。通算4アンダーパーは首位と2打差の2位タイで明日の逆転優勝に望みを繋いだ。
大学4年生の丹野には、今年が本選手権優勝のラストチャンス。「最後だから狙っていく」と強い決意を表すが、優勝を狙う理由には、1人のプレーヤーの存在がある。「仲のいい友人でもあり、ともに刺激し合う良いライバル」とお互いを認め合うディフェンディングチャンピオンで今年プロ転向を果たした金澤志奈。金澤からは、「今年は、あなたの番だよ」とエールを送られている。その応援に応えたいし、一歩先を行く好敵手と肩を並べたい。
明日は、「パー5はバーディを獲りやすいので、しっかりとスコアを伸ばして。だけど、最後まで力まず、自分のペースで頑張りたい」初優勝へのたぎる思いを抑えつつ、ラストチャンスを掴みにいく。
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