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競技報告
【小西瑞穂を初優勝に導いた兄の存在】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
小西瑞穂(東北福祉大学1年)は、「前半は練習ラウンドのときから難しいという印象があったので、パーを積みかねていこう」と前半は耐えていくつもりだった。が、最終組で一緒に回る丹野寧々が1番バーディ、鈴木千晴が2番でバーディを獲り、うかうかしていられない状況だった。しかし、ショットの調子が良くなく、パーオンもままならず「バーディを獲る」状況ではなかった。気持ちも余裕がなく、苦しい展開にもかかわらず「アウトではバーディはとれないと思っていたから、こんな感じかな」とあわてることはなかった。

一時は首位の鈴木と3打差に離れる場面もあったが、トップとの差は「考えないわけではないですが、なるべく考えすぎ
ず」内に秘めることで耐え忍んだ。前半は首位を走る鈴木、追う小西はともに1オーバーパー37で、差はスタートの時と同じ2打差だった。「前半は1オーバーパーだったので後半はアンダーパーで回ろうと思っていた。毎日アンダーパーで回って、3日間で4アンダーパーが目標」だったからだ。すると、14,15,17番でバーディを奪い、この日は4バーディ・2ボギーの70で回り、通算6アンダーパーで2位の鈴木に3打差をつけて優勝できた。

優勝に「うれしいだけです」と笑顔。7月の関東女子学生に続き、日本女子学生を制した。
この4月から東北福祉大学に進み「練習量は高校時代より倍に」増えた。トレーニングも夏場は各自でメニューを組み、「シーズン中でもトレーニングをするようになり」体力作りにも余念がない。そして、今回は兄・健太からのアドバイスも効いた。第1ラウンドからスウィングに不安を抱え、LINEで兄に相談すると「考えすぎずにフィニッシュまで振り切れば大丈夫」という答えが返ってきた。最終ラウンドはこのアドバイスを胸に「最後まで振り切る」ことに集中したことが優勝につながった。兄・健太は日本ジュニアには優勝しているが、日本学生のタイトルを手にすることはできなかった。その分を妹の瑞穂が埋める形となった。大会の直前にも兄弟で一緒に練習する機会があった。それだけに兄も妹の優勝をきっと喜んでいるだろう。

秋はリーグ戦、信夫杯、朝日杯と学生にとって大事な試合が続く。東北福祉大学は春のリーグ戦では中央学院大学に後塵を拝している。秋はチームの主力としてけん引していくことが期待される。今後のさらなる成長を見守りたい。


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