悪戦苦闘。竹原昌美の台1ラウンドも正にこの言葉の通りだった。ホールアウトした選手達が口々に「この風がねぇ」と、この日の最大瞬間風速14.7メートルという北西の風に選手たちは翻弄された。そんな中、ただ1人イーブンパーでプレーを終えた竹原昌美(瀬野川CC)が単独首位へと躍り出た。
10番からスタートした竹原は11番でダブルボギーのスタートとなったが、13番(パー3)ではティーショットを、あわやホールインワンの10センチに付けるスーパーショットでバーディを奪取。1オーバーパーで折り返すと、3番(パー3)で約3メートルからのバーディパットを沈めた。その後の6番でボギーを喫してしまうが、8番ではセカンドショットをピン2.5メートルに付けてバーディ。後半を1アンダーパーのトータル72ストローク、2位に2打差をつけてのプレーは圧巻だった。
「よっぽどのトラブルがない限り、自分のゴルフをしていれば結果が付いてくると思っていました。まさかパープレーで回れるとは思いもしなかったですが、75以内で回れれば結構良い位置にいくのではと思っていました」と各選手が苦しむ中、竹原は満足そうな表情でこの日を振り返った。
「今日はショットが良く、パットが良く入ってくれたけど、明日のゴルフは明日になってみないとわからない。風があろうがなかろうが、自分のゴルフが出来るかどうか。それだけだね。明日も75以下で回りたいね」。
第1ラウンドで築いたリードを守り抜き、初の日本タイトル戴冠に向けて最終ラウンドも突き進む。
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