1打を争う緊迫した優勝争いとなった今大会。その立役者となったのは、池西清隆と斉藤裕一の2人のルーキーだった。
第1ラウンドを首位と9打差の31位タイで終えた池西清隆がまず猛チャージを見せる。1番ホールから4組目でスタートした池西は4バーディ・1ダブルボギーの70ストロークでホールアウト。通算7オーバーパーの151ストロークで後続のプレーが終わるのを待った。最終的には惜しくも1打届かなかったが、見事に2位タイに入る大躍進だった。
この日の70ストローク。池西はエージシュートを達成すると共に、今大会のベストスコアも叩き出した。大会に臨む前、地元で壮行会が開かれていた。「昨日を終えた段階
で、帰った時の言い訳を考えていた」と苦笑いを見せる池西だったが、今日のラウンドを終えて「大満足。また頑張りたい」と、言い訳などは必要ない結果となった。
「来年は同じ四国地区の高知県にいる井上幸伸選手が70歳を迎え、グランドシニアに出場してくると思う。負けないように頑張りたい」と明確な目標設定を置き、今年の順位を上回る結果を目指して邁進する。
また、池西と同じく2位タイに入った斉藤は出入りの激しいゴルフとなったが、5バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの74ストロークでまとめた。「結果的には惜しかったね。でも練習をしない自分にとっては、この成績は仕方ないかな。3番のパー3でショットを木に当ててしまいダブルボギーにしてしまった。少しそこが悔やまれるかな」と今日のラウンドを振り返った。
来年大会の出場資格を獲得した斉藤だが、本選手権後に手術を控えているという。「来年は健康な身体でこの大会に戻ってきたい」。無事に手術を終え、元気な姿で来年のリベンジを期待したい。
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