澤田信弘は10番ホールからのスタート。前半は、1バーディ・3ボギーの2オーバーパー38と振るわなかった。それでも「あきらめないでバーディが来るのを期待して我慢していた」と耐えるゴルフが続いた。するとだんだん「ショットとパットがかみ合い始め、いい感じになってきて」6番から3連続バーディを奪い、「いいゴルフができた」と1アンダーパー71で回り、首位と3打差の4位につけた。
澤田は先週の19日に55歳の誕生日を迎えたばかりのほやほやのシニアルーキーだ。「目標は順位とかスコアではなく、最善を尽くしていいゴルフをすること」だ。したがって「優勝」という言葉も発しない。第1ラウンドはボギーが先行する苦しい展開だったが、終盤の3連続バーディで「明日につながるかな」と好感触を得た。2010年に関東ミッドアマチュアゴルフ選手権に優勝しており、1998年から1999年までJGAナショナルチームにいた実績もある。澤田以外にもシニアルーキーが上位を占めているだけに、優勝争いもシニアルーキー同志で繰り広げられる可能性もある。その中で彼がどんな力を発揮するのか、残り2日間に注目したい。
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