「日本アマ」「日本ミッドアマ」に続く「日本」タイトルを狙う和田博が3バーディ・2ボギーの1アンダーパー71で回り、通算4アンダーパーとして2位に6打差をつけ、独走態勢に入った。このコースは「大好き」という彼もこの日は少し手こずった。10番ホールからのスタートで左側はOBラインが続き、スタートホールからいきなりティーショットで気を使わなければならない。さらに本人が「難しい」という11、12番が続き、神経を使う。
加えてこの日はショットが曲がり、苦しい展開だった。5番ホールではティーショットを左の林の中に打ち込み、2打目は出すだけで、3打目でグリーンに乗せ、4メートルのパットを決めて、パーでしのいだ。この日は28パットという数字がいかにパットに助けられたかを示している。「グリーンの硬さ、スピードが増して難しい。下りの順目だと、自分ではちょうどいいと思った距離でも」球が走って奥まで行ってしまう。その距離感が難しいという。多くの選手がスコアを伸ばせない大きな要因だ。
彼がこのコースでキーホールに挙げるのが、9番から12番までの4ホールだ。ここをうまく抜けられれば好スコアで回れるという。実際、第2ラウンドのこの4ホールのスコアは1アンダーパーだ。「最後のバーディが大きかった」と9番ホールを挙げる。第3打を1.5メートルにつけて、しっかりバーディを決めて、この日もアンダーパーで回った。
彼の計算では「1日2アンダーパー」、つまり3日間で通算6アンダーパーを目指している。ここまでは「結果的に」予定通り4アンダーパーまで来た。手ごたえは感じている。「日本シニア」のタイトルも目前まで迫ってきた感じだ。ただし、ゴルフは6打差があっても18ホールで何が起こるかわからない。過去にマスターズなどメジャーでもまさかの逆転劇があった。彼は最後の18番ホールまで気を抜かずにプレーする。
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