皆さんは「山内孝徳」という名前を憶えているだろうか。南海ホークスのピッチャーで1980年代にチームのエースとして活躍をした。1982年から7年連続2桁勝利を挙げ、1992年に通算100勝を記録した。口髭がトレードマークといえば、思い出す方もいるだろう。その口髭は現在も健在だ。
現役を引退後はコーチを歴任し、野球解説も務めた。今はゴルフ競技に出場している。2006年には日本アマチュアゴルフ選手権にも出場を果たしており、日本シニアには3年連続4回目の出場で、昨年の大会では10位タイに入っている。もはや決して趣味の域ではなく、真剣にゴルフに取り組んでいる。
第1ラウンドは1オーバーパー73にまとめたが、第2ラウンドは82と乱れた。「せめて79では回りたかった」と悔やむが、通算11オーバーパーで38位タイとここまでは立派な成績だ。今回の会場の日光カンツリー倶楽部は、初めて回るコースで第1ラウンドは「大事に大事に1ホール1ホール集中してプレーできた」結果、1オーバーパーで回ることができた。
しかし、第2ラウンドは「コースを覚えてきて欲が出て、無理に攻めてしまった」という。もともと腰の故障を抱えており、かばうためにスウィングのタイミングが狂う。この日も「自分のリズムと合わなかった」と反省することしきり。
昨年大会の会場となった春日井カントリークラブや一昨年大会の広島カンツリー倶楽部八本松コースと、「やはりいいコースで開催するから難しい。日光CCもグリーンが難しくて、1回や2回、回っただけでは。でも手入れが行き届いてきれいなコース」とこの舞台でプレーできる喜びを感じている。
残り18ホールとなったが、「実力以上のものは出ない。自分は集中力で回る。自分で追い込むことができるか。楽しみ」とさすが、言葉にも重みがある。それは厳しいプロ野球の世界で培ってきたものだろうか。古巣のホークス、今はソフトバンクホークスと名を変えているが、明後日の27日からは横浜Denaベイスターズとの日本シリーズを控えている。後輩たちにエールを送る意味でも明日はいいプレーで締めたいところだ。
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