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競技報告
【ミッドアマ優勝の再現。チップイン・バーディとイーグルで和田が偉業を成し遂げる】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
和田博が終わってみれば2位に5打差をつけて優勝したが、彼にとっては楽勝とはいえない苦しい展開だった。「6打差があっても、ないようなものだった。「攻めなくてもいいのに、攻めたくなる。気持ちの上でジレンマがあった」というように前半は、2番ボギー、4番では短いパーパットを外してボギーとスコアを落とした。このときは本人も「うわっ」と思ったという。5番ホールのティーショットは右のラフに入れ、第2打はグリーン左のカラー。3打目のアプローチをうまく寄せ、パーにしてホッとしたのもつかの間、6番では3パットのボギーを叩いてしまう。この時点で通算1アンダーパーまでスコアを落とし、前の組のプレーヤーのスコアが気にな
る状況だった。

しかし、ここからズルズルとスコアを落とさないのが彼の真骨頂だろう。「気持ちを切り替えて、スコアを戻そうと考えず、このままじっとしていればいい」と心を落ち着かせた。そして、彼が日光カンツリー倶楽部でキーポイントに挙げる9番から12番までの4ホールを迎えた。10番をパー、11番では第2打が旗竿に当たるナイスショットでパー。これで「ショットの調子が戻ってきたかな」と手ごたえを感じた。12番ではグリーン右のラフからアプローチをチップイン・バーディとした。これで4ホールを1アンダーパーとした。

「ここで大丈夫」と安心したのか、続く13番(パー5)で2オンしたものの、3パットでパー。残りは5ホールだ。再び気を引き締めた14番(パー4)では、残り103ヤードの第2打をアプローチウェッジで打ったところ、ピンの手前4ヤードのところに落ち、「トントン、スーッ」とボールはカップに吸い込まれた。イーグルだった。これでスコアを通算4アンダーパーに戻し、ここで勝利を確信した。15番をボギーにしたものの、通算3アンダーパーでホールアウトして本選手権初優勝を決めた。

和田は第1回の日本ミッドアマに優勝しているが、その時も最終ラウンドに1番でチップイン・バーディ、4番で第2打がカップインするイーグルを獲っており、「同じことが」と思ったという。おかげで「忘れられない」勝利となった。

今年はこの「日本シニア」を目標に、シーズン初めから1メートルのパットを練習してきた。「これまでのゴルフ人生の中で一番、パットの練習した」という。それは会場である日光カンツリー倶楽部の傾斜のあるグリーンを攻略するためだった。その苦労が見事に実った。

この日本シニアの優勝は、今の40代後半から50代前半のゴルファーに「希望を持ってこれる。ぜひプレーしてほしい」という後輩たちへのエールでもあった。日本シニアは「懐かしい人たちに会えた。20年ぐらい前のアマチュア競技に出ていた」ころを思い出したという。これからも「楽しみ。そのために健康を」大事にしていかなければいけない。幸い、今のところは体に悪いところはない。来年以降も彼の活躍はしばらく続きそうだ。


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