第1組がスタートする頃は穏やかだった風は、午後になるほど強さを増していった。さらに、この日は気温が正午の段階で11度という厳しい寒さとなり、体をより一層硬直させる原因となった。そのため70台でラウンドできたのはわずかに9名だけ。そんな中での塩田美樹子の1オーバーパーは、奇跡的なスコアと言える。
「今日は10番ホールからのスタートだったんですが、距離があるのでとりあえず耐えることを心がけていました。このコースはグリーンが小さくてこぼれやすいので、できるだけセカンドショットは短い番手で打つのが有利だと考えていました。だからドライバーでしっかり飛距離を出していくことがテーマでした。後半は最初の1番ホールで1ヤードくらいのベタピンについて、そのバーディから勢いに乗ることができた感じです」。
スコア的には想定内かもしれないが、ここまでの難コンディションは想定外だったと言える。それでもしっかり対策を立てて、それに徹したことがこのスコアを呼び寄せた。
「今日のことはラッキーだと思って、一度リセットして明日にのぞみたいです」。2位以下とは5打差があるものの慢心は全くない。明日も冷静沈着に難攻不落の和合に挑むつもりだ。
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