36ホール・ストロークプレーを終えて、通算5アンダーパーで4位タイになったのは、渡邉彩香、川満陽香理、アマチュアの松原由美、そして今シーズン好調なプレーを続けている川岸史果。4人から最後の1枠を決めるプレーオフは、1ホール目で川満と松原が脱落。渡邉と川岸に絞られたサドンデスは、3ホール目のキングコース15番ホールで決着した。残り200ヤードを5番ユーティリティーで2オンしてバーディを奪い、ボギーを叩いた渡邉を振り切った瞬間、川岸は充実感と疲労が入り混じった複雑な表情を見せた。「1日で39ホールをプレーしたのは初めて。最後の方は足も痛くなってきて、辛かったです。なんとか気力で頑張りました」と死闘を振り返る。
今シーズン、開幕から好調なプレーを続ける川岸は「こんなに優勝争いが出来るとは思っていませんでした。まさか、全米女子オープンに出場できるとは思っていませんでした。本当にうれしいです」と謙遜するが、全米女子オープンでは「最終ラウンドに最終組でプレーすること」と、大きな目標を打ち明けた。「渡米前に日本で優勝したいです」と、幾度も優勝争いを演じながら、いまだ果たせていない日本女子ツアーでの初優勝で弾みをつけて、父親が叶えられなかったメジャータイトルに挑戦したいところだ。
|