今春高校を卒業し、現在はプロを目指している。既に2次テストまで突破し、あとは7月のファイナルに臨むばかりになっている。そんな中で敢えて本選手権に出場したのはシード権があったことと、もうひとつ大きな理由があった。実は昨年大会、平岡は最終ラウンドを最終組の1組前でラウンドした。同組にいたのは、安田祐香だった。そして、安田のバーディラッシュを目の当たりにした。安田は65のビッグスコアを叩き出して大逆転優勝。平岡は72で通算6アンダーパーの6位という結果に終わった。
「安田選手の、あの勢いはすさまじかったです。一度勢いに乗ったら、自分にブレーキをかけることなく突っ走る。勝つゴルフだと思いました」。
昨年を最後とする考えもあったが、もう一度チャンスが残されている。そこで、火を吹くようなゴルフを展開したい。その思いを消しきることができずに、本大会へのエントリーを決断したのだった。プロを目指して取り組んだウェイトトレーニングで飛距離も伸びた。それは、アマチュア最後の試合にも活かされる。
「グリーンのセンターより奥まで飛ばさないようにしっかりクラブ選択して、ショットをコントロールしながら攻め切りたいです」。
平岡のアマチュア最後の挑戦。この1年間の努力が実を結ぶか。明日のムービングデーに期待したい。
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