雨の中でのプレー。西村優菜は「いつもよりゆっくりとスウィング、ストロークをすること」と自分に言い聞かせていた。第1日の終盤に感じたアライメント(アドレスでのスタンス、体の向き)のずれは解消できたつもりでいた。「無理はできないから、今日はイーブンパーで回れればいい」と、目標スコアも無難なところに設定していた。
1番ホールからスタートしての9ホールは1バーディ・2ボギー。自信があるはずのドライバーショットがちょっと安定性に欠けていた。「フェアウェイをとらえることが大切…それを気にしすぎていたかもしれません。テンポもタイミングも徐々にずれてきて、それがパッティングのストロークにまで波及して花道
からボギーを打ったりもしました」。それが11番ホールからの3連続ボギーにつながってしまった。「一緒の組でプレーした吉桑(晴美)さんがアプローチショットが上手で、“うまいなあ…”なんてことを思わされました。勉強にもなりましたが、試合中に自分に集中できていなかったことの証拠ですよね。とにかく、いろいろなことを気にしすぎました」
第1ラウンド70の好スタートを切りながら、この日は、目標スコアよりも3ストローク多い75で通算1オーバーパーとなった。救いは、11番からの3連続ボギーの後の14番(パー5)でバーディを奪い、負の連鎖をうまく断ち切れたこと。そこからパーを並べたことで、失いかけていた自分を取り戻しもした。ナショナルチームのチームメイトであり、仲の良い安田祐香との優勝争いという流れを頭の中に描いている。
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