ここまで持ち前の安定したプレーで首位と2打差の3位タイにつけていた西村優菜(大阪商大高校)。ムービングデーの第3ラウンドは、生命線のショットの不調にあえいでいた。2番(パー3)でボギーが先行すると、5番でもスコアを落とす。7番でバーディを奪取。しかし、「ショットがすごく悪くて、セカンドショットでグリーンに乗せられず…ずっとアプローチをしている感じで、しんどいラウンドでした」と振り返るのを象徴するかのように、9番(パー5)では、ショートアイアンでの3打目をグリーン奥にこぼしてパーに終わり、前半は1オーバーパー。後半も「チャンスを作れず、バーディを獲る感じではなく、パーセーブに必死だった」と12番
でボギーを喫した西村は、この日1バーディ・3ボギーの74でホールアウト。2つスコアを落として通算3オーバーパー。首位の吉田と3打差の5位タイから逆転優勝を目指すことになった。
逆転初優勝に望みをつないでいる西村だが、「パットももう少し入ってくれればよかったのですが…思ったところに打てていたホールもありますが、ラインの読み違いもいくつかあった」と、表情は今日の天気のように曇りがち。
それでも、「この大会を目標にしてきたので、この差はまだ(優勝を)狙える位置。3打差のビハインドは大きいですが、しっかりと自分のゴルフをして力を出せればいい」と逆転を信じて、パッティンググリーンで最後の調整に没頭していた。
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