既にプロテストを受験中の吉本ここね(JGAジュニア会員)。最後となる日本女子アマチュアゴルフ選手権は、是が非でも獲りたいタイトルだった。その強い思いは、第2ラウンドで単独首位、第3ラウンドを終えて首位と1打差の2位タイという好成績に結びついてきた。そして迎えた最終ラウンド。最後の18ホールのプレーは、ショットの不調に苦しむ展開を強いられた。
「前半はパーオンが2ホールしかなかった」と振り返る9ホールは、4番の1ボギーでしのぎ切る。上位陣もスコアを伸ばせない展開の中で、望みをつないだ必死のプレーは、賞賛に値する。その粘りが結果としてつながったのは15番。このホールでバーディを奪った吉本は、
この時点で首位に立つ吉田に1打ビハインドの2位と逆転への足がかりを作ったかに見えた。しかし、17番。「攻めすぎた」と悔やむ2打目はグリーン奥にこぼれ、アプローチも寄せきれず、ボギー。この1ホールで吉本の悲願は潰えてしまった。「17番が一番悔しい」と語る吉本だが、この4日間のプレーには、満足感もあるのか、笑顔を見せた。
これから、プロゴルファーという次のステージに向けての挑戦が続く。「全体的にショットが良くなかったので、修正していきたい。ショートゲームは良かったので、そういう点をもっと磨いていって、プロテストを頑張りたい」と、前を向いた。
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