ディフェンディングチャンピオンの大澤和也も69でホールアウト。4位タイと好調な滑り出しをした。前半、4、8番とバーディをとり、9番では、10ヤードの距離をチップインしてのイーグル。2つのバーディは、ともにタップインのバーディだった。4アンダーパーの32で後半へと折り返した。
このままいい流れでいくのだろうと思っていたら、12、13番でボギー。14番でバーディを奪ったものの15番、パー5でもボギー。
「ちょっとずつのミス、ちょっとずつのパッティングミスなんですよね」と振り返った。そのちょっとずつ、というのが、実は曲者である。確かなミス。つまり納得のいくミス。防げないミスならば、諦めがつく
。でも、まるで小数点のような、ちょっとずつのミスは、かえってその場で修正がきかないのだ。
スタート前に「パー4では、うまくアプローチで寄せてパーを死守」という気持ちが前半ではうまくいけたけれど、後半、12番、パー3からのボギーで歯車が狂ったのかも知れない。「確かに、振り返れば防げるボギーもあったと思うんです」その歯止めがうまく運用できなかったのだろう。
昨年、本選手権のタイトルを獲って、大澤は大きく環境が変わった。ナショナルチームに入った。男子ツアーのトーナメントにも出場できた。特に、ナショナルチームに入ったことで「コーチから、技術ではなくマネジメントだったりメンタル面だったりを教わりました。それによって、ゲームの幅が拡がってきたと思います」と語った。
だからこそ、この日の後半の「ちょっとずつのミス」は、自分自身にとって許されないものかも知れない。
「明日は、修正しないといけませんね。まあ、天候によっても攻め方も変わってきますし、違ったゴルフをしないといけないと思います」と締めくくった。
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