7月5日(木)に第2ラウンドのプレーを終えて、通算12アンダーパーで暫定首位に立っていた今野大喜(恵那峡)には、残念な結果になった。それでも、「しょうがないです。こればかりは」と競技不成立を覚悟していたのか、気持ちはきっちりと割り切っていた。それよりも「この2日間で形としては残らないけれど、このスコアは自信になりました。記録には残らないけれど、自分の中には残ります。これまで1年間かけてやってきたことが出来たことが正直良かった」と、自分の不断の努力を表現できた満足感にも似た感情を抱いていたようだ。
昨年大会で2位タイに終わったリベンジに向けて過ごしたこの1年。去年の成績は、その理由がわからなかったという今野は、「ハーフスウィングや片手打ちなど基礎的な練習を増やしてきた」と練習の内容を見直したほか、クラブセッティングも「今まで上のクラブを気にしていたのですが、下のクラブを増やして。ウェッジを増やしました」と意識改革も行い、さらなるレベルアップを図ってきた。その手応えを感じて臨んだ本選手権で後続に36ホールで7打の大差をつけるというスコアにつながったことが「自信になっている」と話す。
今野自身が話したように、記録には残らなくても、その胸に掴んだ自信は、これからのさらなる活躍の礎になるだろう。
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