中尾亮太は、第1ラウンドで3アンダーパーの67をマークし、首位の中島啓太と3打差の3位タイと「いい位置につけられた。どこまで差を詰められるか」とこの日の第2ラウンドに臨んだ。「アイアンショットが得意」という中尾は、ドライバーショットに好感触を得ていたので、スコアを伸ばせる要素があった。ところがティーショットはフェアウェイのど真ん中をとらえるのに、そこから簡単にボギーを叩いてしまうミスが続く。「生命線という」肝心のアイアンショットが曲がっていて、バーディを獲るどころか「耐えてパーセーブする」しのぐゴルフに終始した。「自分ではまっすぐいった、と思ったショットが引っかかったりして、自分の感覚とスウィ
ングに」差異を生じていた。微妙な差なのだが、それがピンを「攻めていきたいのに、バーディチャンスにつかなかった」結果、自分ではもどかしいゴルフの内容になった。
それでも、この日は1イーグル・2バーディ・3ボギーの1アンダーパー69にまとめ、通算4アンダーパーで首位と3打差の3位をキープした。最終ラウンドは最終組で中島とも回る。中学3年のとき(2015年)には、本競技男子12~14歳の部で中尾が2位タイ、中島が4位と実績を残している。この試合には「勝つことを意識して」準備してきた。絶好の舞台は整った。あとは明日、悔いのないプレーをするだけだ。
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