首位と1打差の2位で第2ラウンドをスタートした杉浦悠太が、目まぐるしく変わるコンディションの中で2つスコアを伸ばし、通算7アンダーパーの首位に順位を上げて昨年大会のリベンジに王手をかけた。
第1ラウンドは好調なドライバーショットで5バーディを奪った杉浦。この日は風の中で3番までパーをセーブする落ち着いたスタートを切ったが、通算22ホール目となる4番(パー3)で3パットのミスから今大会初ボギーを叩いてしまう。それでも、慌てず騒がずに9番までスコアカード通りのプレーを続けると、11番(パー3)でグリーンエッジからウェッジのアプローチを直接放り込むチップイン・バーディでスコアを戻す。13番(パ
ー5)でもバーディを奪い勢いづくと、14番で得意のドライバーショットが火を吹いた。フォローの風とはいえ、ティーショットは330ヤードのビッグドライブ。残り50ヤード地点からの2打目をピンに刺して連続バーディを決めて、中島から首位を奪還した。「前半は、風もあってスウィングがバラついて…」と、苦戦の9ホールを振り返るが、後半の盛り返しは、さすがの一言。
昨年大会では首位と1打差の2位で最終ラウンドを迎えていたが、2つスコアを落としてあと一歩で全国タイトルを逃した悔しさがある。「西コースは、10番と11番が鍵になります。その2ホールをパーでしのげれば・・・」と落ち着き払って答える杉浦に死角は感じられない。昨年、指の間を利抜けていった日本ジュニアのタイトルに向けて、平常心で勝負に挑む。
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