日本アマ2位2回の実績を持ち、優勝候補と目されていた中島啓太は、前半で4ボギーとスコアを落とし、悲願の日本ジュニアのタイトルを手にすることはできなかった。1番ホールで1メートルもないパーパットをショートして「リズムを悪くしてしまった」。さらに4、7、9番でもボギーを叩いた。ハーフターンした後も11、12番と連続ボギーを叩き、優勝争いから脱落してしまった。「ずっと暗い感じだった」と目標を失いかねなかった。
このまま終わってしまえば、来週出場するアジア大会にも悪影響を及ぼしかねない。「気持ちを切らさず、何かを探して前向きにプレーしたい」と自分でモチベーションを上げるべく心がけた。それが13、
15番とバーディを「2つ獲れたのは次につながる」と折れそうな心を奮い立たせた。
高校3年の彼にとって最後のチャンスだったが、結果は3位に終った。日本ジュニアのトロフィーを手にすることはできなかったが、優勝した杉浦悠太のパッティングを見て「パットからリズムが作れるというのは勉強になった」と得たものもあった。これらの悔しい経験を次のアジア大会、世界アマという大舞台でぜひ活かしてほしい。
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