前日首位に立った杉浦悠太が、この日も5バーディ・2ボギーの3アンダーパー67とスコアを伸ばし、通算10アンダーパーで優勝した。昨年は最終ラウンドにスコアを落とし、1打差で2位になり「本当に悔しかった。優勝出来て嬉しい」と見事にリベンジを果たした。
前半はさすがに「緊張してパットで手が震えた」と、思うようなゴルフができなかった。さらに「風が吹いてうまく対応できなかった」というコンディションにも苦しめられた。2番ホールで幸先よくバーディを獲ったものの、3番でティーショットを左の林に曲げ、2打目を木に当てるミスでボギー。さらに5番ホールでもティーショットを左に曲げ、今度はさすがにグリーンを狙う
ことはできず、2打目は林から出すだけで2つの目のボギーとしてしまう。彼にとっては一番苦しい時だった。そんな時に救ってくれたのがパットだった。「3日間で一番良く入った。思うように打てていて、ラインも読めていた」と4メートルくらいのパーパットを決めるなどして、しのいだ。すると9番ホールで5メートルのバーディパットを沈めた。これで息を吹き返した。後半に入って13、15、16番とバーディを奪い、勝負を決めた。一緒に回った中島啓太が「パットが良く入っていた」と認めるほどのパッティングのうまさだった。
終わってみれば2位の久常涼に4打差をつける完勝だった。昨年の経験を活かし、飛距離アップに取り組み、体重を増やし、パットの練習を積み重ねてきた努力が見事に実った。次の目標は、と聞かれると「来年も日本ジュニアで優勝すること」と早くも連覇に意欲を見せた。
まだ高校2年生だけに今後はもっと成長して、日本を代表するプレーヤーになってもらいたい。
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