大阪府立松虫中学3年生で本部門最後のチャンスに関西ジュニアで3位入賞の好成績を残して初出場を果たした北川将圭が起死回生のイーグルで首位と1打差の2位タイと好位置につけた。
「苦しかった」と吐露する前半。3番ではティーショットを右にミスしてボギーが先行すると、6番(パー5)でバーディを奪ったものの、11番(パー3)でグリーン奥からのアプローチを寄せきれずにボギーを叩いてしまう。そして迎えた13番(パー5)。「アドレスで球の位置を少し右足よりに置いた」ことで、徐々にドライバーショットの感触を取り戻しつつあった北川は、強いアゲインストの風の中、会心の当たりでティーショットをフェアウェイに運ぶと、ユーティリティ3番で210ヤードのセカンドショットをピン2メートルに乗せて起死回生のイーグルを奪取。15番(パー5)でもバーディを決めた北川は、1イーグル・2バーディ・2ボギーの2アンダーパーでホールアウトした。
前半に見せた我慢のゴルフが実を結んだこの順位だが、北川自身は、「最終ホールもバーディチャンスでしたが、パットを決められず…惜しいパットも多かったです」と、あと一歩でのがした首位スタートに地団駄を踏む。「3日間で6アンダーパーを出さないと優勝は難しい」と目論む北川にとって、一つでもチャンスを決めたかったこの日のラウンド。初出場初優勝はもちろんのこと、同じく2位タイにつけている同じ関西出身のライバル、森下響にも負けられない。この日復調した得意のドライバーショットで、一気に日本一の座を掴み取れるか。同順位の森下とともに明日のラウンドに注目だ。
|