4打差の2位で最終ラウンドをスタートした大嶋宝。首位の吉沢己咲と最終組で一騎打ちとなったこの日のラウンドも「調子は良くなかった」と苦笑いする。それでも、前半で2バーディ・1ボギーの34とスコアを伸ばし、3オーバーパーを叩いた吉沢と通算イーブンパーで首位タイに並んでみせた。
「吉沢選手と首位タイに並んでいたのは、わかっていました」と、後半一気呵成に目前のライバルを突き放そうとした大嶋だったが、12番のボギーで吉沢にリードを許す。13番でバウンスバックを決めてみせたが、14番で再びボギー。スコアを伸ばしたい15番(パー5)で逆に吉沢にバーディを奪われたが、今度はその吉沢が16番でまさかのダブ
ルボギーで首位タイ。2人の間で優勝杯の行方は揺れに揺れる。
勝負の残り2ホール。17番でボギーを喫した大嶋は「最後は自分がバーディを獲らないと…」と攻めにいったが、これが裏目に出てダブルボギーを叩いてしまい、万事休してしまった。
「今日は、耐えるところは耐えて…我慢のゴルフは出来たと思います。今年は日本ジュニアを最大の目標にして練習してきて。優勝争いができるまでにはきましたが、悔いが残ります」と悔しさを噛み殺す。「でも、最後は、自分の実力が出たと思います。もっと練習して、もっと頑張りたい」と、必死に前を向いた。
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