昨年の全国中学校ゴルフ選手権春季大会を制した岩井千怜が首位と2打差の3位と好スタートを切った。笑顔を見せた岩井だが、その表情は苦笑いといったところ。10番ホールからティーオフして11番から3連続バーディ。17番でもスコアを伸ばした岩井は前半で4アンダーパーと首位をうかがう好調なプレーを見せていた。
しかし、後半に入ると一転、「距離感も狂ってきたし、2メートルから3メートルのパッティングはラインも読めなかった」と突然パットに不調をきたし、10番から3連続ボギーを喫する。晴のち雨。そんなプレーの岩井を救ったのは、4番(パー3)のバーディだった。ユーティリティ3番を手にした岩井のティーショットは177ヤード先のピンを刺す。50センチにつけるスーパーショットでバウンスバックを決めて、「このバーディで流れを変えることが出来た」とその後はパーを積み重ね、8、9番の連続バーディフィニッシュにつなげた。
「勝ちたい思いは強いです」微妙な笑顔とは裏腹に、その言葉の強さが印象に残る岩井。最終ラウンドの18番グリーン上で、綺羅星のように輝く先輩たちに負けない輝く笑顔を見せることができるか。
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