日本女子アマに続く年間2冠に挑む吉田優利が第2ラウンドに4バーディ・ノーボギーの67をマークして通算5アンダーパーとスコアを伸ばし、トップタイに浮上した。第1ラウンド終了後に「今日はスコアには繋がりませんでしたが、明日につながるゴルフはできました」と語っていた。重点練習として取り組んできたパッティング調整の成果を感じ取っていたことが、この日のゴルフに直結したということだ。
「パッティング練習に多くの時間を割いてきたので、ショットは、ちょっとパラッパラの状態なんです。どちらに曲がるかわからない。でもそういう状態であることは把握していますし、そういう中で自分にできることをやっていくことが、今の自
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分にとっては大切なことなんです。ここが私のゴールではないので」。
実は吉田、もっと先まで明確な青写真を描いている。「この先の世界アマ、日本女子オープン、さらに来年のプロテスト、もっと先のプロとしてのゴルフを考えないわけにはいきません。どんなゴルフに仕立て上げてプロの世界に踏み込んでいき、結果を出していくかが、最も大きなテーマなんです。現在は、その途中にあります。だから、今しておかなければいけないこと。たくさんありますが、それをひとつひとつクリアしながら、パズルを組み立てている最中なんです。ピークにもっていくのは、まだ先なんです」。
現状を認識しながら、できることをしていく。優勝は度外視しているのか…と思ってしまうが、そうではない。そういうゴルフでもスコアをまとめ、伸ばしていく。その先に優勝があれば、それに越したことはない。「はい、負けてもいい、なんて思っていません。こういう状態でも勝てるかどうか。それも、先のことを考えれば、大切なことだと思っています」
第2ラウンドに打ちきれなかったパットが数ホールあった。「ラインは読めていて、そこに打ち出せてはいたのですが、ちょっとショートしてしまって…。まだ、重点的に取り組んできたパッティングに合格点はつけられない。それが、残念です。ショットが曲がっていますけど、それは想定内のこととして、パットで勝負できるように、明日はもっとしっかりボールを打ち抜きたい。ティーインググラウンドからは、できることをして結果を受け入れ、グリーン上で勝負する。そういうゴルフを続けられれば、結果は自ずとついてくるのではないかと思います」
吉田のゴルフは、目先の勝負に拘るレベルを超えている。
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