第1ラウンドで65をマークして単独首位に立った幸田彩里。昨日のプレーは、いわゆる”ゾーン”に入ったことを感じるほどの会心の出来だったが、2日続けて”ゾーン”を体感できることができなかった。それは、コース内を吹き抜ける風に起因するショットの不調によるものだった。
スタートの10番から8ホールはスコアカード通りのプレーだったが、その内容は「パーオンができずに、アプローチでしのいで拾っていた」と苦戦。18番では2打目を池に打ち込むミスでスコアを落としてしまう。それでも「18番はナイスボギーでした」と気落ちせずに迎えた1番で4メートルをねじ込んでバウンスバックを決めてみせた。しかし4番(パー3)
、5番(パー5)と連続3パットで2ボギーを叩いてしまったのが悔やまれる。「風の中で、自分のスウィングが出来ず…思い切り振り抜けなかったのが良くなかった」と、2オーバーパーのこの日のラウンドを悔しがる。とはいえ、幸田は首位と1打差の3位とまだまだ逆転優勝を諦める位置に沈んだわけではない。
「東コースは、ハマったら好スコアが出ます。今日のような風が吹いたら難しくなり、我慢の1日になるかもしれませんが、バーディチャンスを活かしてスコアを伸ばして優勝争いをしたい」と、気持ちを奮い立たせる。昨日の”ゾーン”の心地よい集中を経験した幸田は、それを再びと表情を引き締めていた。
|