通算3オーバーパーの3位タイに入賞した梶谷翼と中澤瑠来は、ともに悔しさを隠しきれなかった。
梶谷は、2番で3メートルを決めると、6番で5メートル、8番(パー5)もバーディを奪い伸び悩む最終組の森と湯淺を追いかける。しかし、9番でティーショットを右のバンカーに打ち込みボギーを叩いてしまう。後半に入ると一転、3ボギーを叩いた梶谷は、「ハーフターンの休憩で気持ちを切り替えれば良かったのですが、後半も悪い流れになってしまった」と追撃体制に水を指した1つのミスを悔やむ。梶谷が悔しさを現したのは、9番のボギーだけではない。「この3日間、一度もアンダーパーでプレーできなかったことも悔しい。試合中に、な
かなか調整することが出来なかった」と、本部門最後の挑戦を不本意なスウィングのまま終えてしまったことが、梶谷を最も悔しがらせたことだった。
昨年は関東ジュニアでカットに終わり、この舞台に立つことさえ叶わなかった中澤。今年は関東ジュニアを制して、勇躍日本ジュニアに乗り込んできたが、第2ラウンドを終えて通算イーブンパーと思うようにスコアを伸ばせなかった。勝負の最終ラウンドは、3バーディ・6ボギーの74に終わり、「風が強くて、距離感をつかめなかった」と目を伏せる。「それでも、3バーディを獲れたことは、良かった」と必死に自分を納得させようとする。しかし、「関東ジュニアチャンピオンとして、もっとスコアを伸ばして上位に入りたかった。最後もオーバーパーにしてしまったのが…」と、最後はやはり悔しさを隠しきれなかった。
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