ディフェンディングチャンピオンの和田博は、「パターを変えたのが良くなかったのか。フィーリングがまったく出ず、打てていなかった」と1バーディ・3ボギーの2オーバーパー74で13位タイのスタートとなった。「中途半端に迷って、刻んで、もったいないボギーが多かった。よく2オーバーパーでとどまった」という内容だった。
前週は宮崎でのアジアパシフィックシニアアマチュアチーム選手権で日本チームをホスト優勝に導いた。その開催コースのトム・ワトソンゴルフコースは松林に囲まれているうえに、フェアウェイを外すとその松林にボールが転がり込むように傾斜がつけてある。それゆえにコースが狭く感じるので、その分スウィングが本人も知らないうちに縮こまっていたようだ。確かにほかの日本チームメンバーも亀井隆がイーブンパー72にまとめているものの、澤田信弘は2オーバーパー74、杉山稔3オーバーパー75、奥博4オーバーパー76、田村敏明5オーバーパー77とそろって振るわない。また日本チーム優勝という達成感の後の、一種のバーンアウトの状態もあるかもしれない。
ただ、このまま終わるわけにはいかない。「まだ2日間あるので、68、67が出るので、いいスコアを出して、いい所へ伸ばして上がっていきたい」と和田もあきらめていない。大会史上7人目の連覇に向けて、反撃が始まる。
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