阿久根公生が4バーディ・3ボギーの1アンダーパー71をマークし、首位と2打差の6位タイにつけた。セカンドショットで160~170ヤードの距離を残して得意の4番ユーティリティー、5番ユーティリティーを使えるようにマネージメントを心掛けた。この「プラン通り」プレーすることができたことが好スコアにつながった。グリーンを外すことも4回のみで、ボギーは10番で3パット、11番はバンカーから寄せることができず、4番はティーショットを右に曲げてボールは斜面に止まり、そこからグリーンに乗せることができなかった3回だけだった。
この日は自分がメンバーの有明CCから友人やコースの関係者が大勢、応援に駆け付けてくれた。「それがプレッシャーでもあるが」力にもなっている。「明日も応援に来てくれるらしい」と、車で1時間半をかけてきてくれるだけに、不甲斐ないプレーはできない。
阿久根は柳川高校ゴルフ部の監督を長く務めていた。教え子たちには、津曲泰弦や現在レギュラーツアーで戦っている狩俣昇平ら多くのプロゴルファーを育て上げてきた。今年の九州シニアでは山浦正嗣にプレーオフで敗れたところ、その教え子たちから「惜しかった」、「次があるよ」と励ましのメールが届いた。「男子プロの世界は厳しい」とその教え子たちが思ったような成績を残せていないことも気に掛ける。今度は彼らを励ますためにも自らの背中で教えてやるしかない。この1年はアプローチ、パットの練習に時間を割き、本選手権に備えてきた。「アプローチ、パットが良くなって、スコアにつながっている」と手ごたえもある。あとは結果を残してやるだけだ。
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