大会連覇に黄色信号が灯った。第1ラウンドを2オーバーパー74とし、第2ラウンドでの逆襲をもくろんでいたディフェンディングチャンピオンの和田博だったが、この日も4バーディ・5ボギーの1オーバーパー73とスコアを落とし、通算3オーバーパーの17位タイで、首位との差は6打に開いてしまった。
「ボギーが多すぎる」とボギーが先行した。2、3番と連続ボギー、5番(パー5)でバーディを奪うものの、8番でもボギーを叩き、前半は2オーバーパー38だった。後半に入っても13番でボギーと、この日のスコアは3オーバーパーまで落とした。「ティーショットがフェアウェイに行かない」とドライバーショットが乱れた。
だが、このままで終わらないところが、さすがだ。15、16番の連続バーディで反撃開始。17番をボギーとしたが、18番はティーショットでは不調のドライバーを使わず、3番ウッドで打って、バーディフィニッシュを決めた。収穫もあった。前日は「フィーリングが合わない」と悩んでいたパットだったが、この日はクロスハンドグリップに変えて調子を取り戻した。上がり4ホールで3バーディを奪ったのも、明日へのラウンドにつながるだろう。「アンダーパーの選手が4人。66でも厳しいだろう」と逆転優勝の可能性について語ってくれた。
それでも「5位以内を目指す」と前を向く。優勝の可能性もゼロではない。復調しつつあるパッティングと、コースマネジメントを武器に最後まで諦めずにプレーをする。
|