首位から2打差でスタートした佐々木清士は、1番でいきなりピンチを迎えた。第3打を左手前のバンカーに入れてしまい、そこから寄せきれず2.5メートルのパーパットを残してしまった。しかし、このパーパットを沈めて流れをつかんだ。続く2番から3連続バーディを獲り、一気に通算4アンダーパーで首位に立った。佐々木は2015年に本選手権を制しており、勝ち方も知っている。このまま2度目の戴冠かと思われた。
前日首位の金岡治久がスコアを崩し、優勝争いは佐々木と亀井隆に絞られた感があった。
後半に入って13番ホールで佐々木は第3打のバンカーショットをミス、ボールはバンカーから出ただけ。そこからさらに3打かか
り、痛恨のダブルボギーを叩いてしまった。この時点で首位に亀井との差は3打差。「ショットの調子は3日間、よかった。でもグリーンが難しくてバーディチャンスはあったものの」パットが入らなかった。結局、亀井が15番でボギーを叩いたので2打差に縮まったものの、最後までそれ以上彼我の差をつめることができなかった。
結局2位タイに終わったが、悔しさもあり満足する部分もある試合だった。佐々木は、今回は初優勝の亀井に図らずも勝利を譲った形となった。次は来年の鳴尾ゴルフ倶楽部でリベンジを誓う。
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