水上晃男は第1ラウンドから首位を走る豊島豊と終盤並ぶも一歩及ばなかった。豊島と4打差でスタートした水上は、「前半で2個、後半で2個」差を詰める目標をたてた。
2番でピン右奥3メートルのバーディパットを決め、豊島が6番でボギーを叩いて、予定通り2打差まで詰め寄った。が、7番で水上はラフからの第2打がフライヤーでグリーン奥にこぼれボギー。続く8番は2人ともボギーの後、9番で豊島がバーディを獲って、スタート時点の4打差に戻ってしまった。
それでも水上はあきらめなかった。12番でバーディを獲ると、豊島はそのホールでボギーを叩き、一気に再び2打差に迫った。さらに豊島は15番でもボギーを叩き、1打差に。そして16番では水上がグリーン手前から8ヤードのアプローチをチップインして、バーディを奪い、ついに豊島をとらえた。
17番は水上がティーショットをバンカーに入れるも2メートルに寄せ、ここをパーで切り抜けた。並んだまま迎えた18番ホール(パー4)。第2打を先に打ったのは水上だった。残り145ヤードを9番アイアンで打ち、ボールはカップのそばに着地して、奥に少し転がって約2メートルのバーディチャンスにつけた。あとから打った豊島も負けじとピン手前1.5メートルと水上より内側につけてきた。しかも上りのラインを残したので、水上はバーディパットを入れるしかなかった。
しかし、水上は下りのラインで「フックを読みすぎて」ボールは無情にもカップに沈まなかった。「ストレートに打てばよかった。流し込もうと思った」と悔やまれるパットとなった。一方、豊島はほぼストレートのバーディパットを決めて、優勝した。
水上はスタート前に4打差があったので「2007年にここで行われた時の優勝スコアが3オーバーパーだったので、それを上まわろう」と思っていた。通算1オーバーパーでホールアウトしたので、その目標はクリアした。だが、「最後入れていれば…」と1打に泣いた。今年関東ミッドアマチュアゴルフ選手権競技を制したが、「日本ミッドアマ」には届かなかった。この悔しさを来年晴らしてほしい。
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