女子プロトーナメントも開催されていた富里ゴルフ倶楽部。その難しさは、最高のコースコンディションに仕上げられた14フィートを超える高速グリーンに顕著に現れている。36ホール・ストロークプレーの短期決戦は、首位と4打差に11人がひしめく大混戦となっている。その中で、2打差の4オーバーパーで3位タイにつけたのは、松山香織、沓沢良子、牧草真由美の3人。
本選手権初出場の松山香織は2つのダブルボギーを喫しながらも2バーディ・2ボギーと要所を締めての好スタート。逆転初優勝に向けて、「後半は風が吹いてきて難しく感じました。あとはグリーンのアンジュレーションがきついので、ホールロケーションによってはチャンス
につかないことがあります。今日はチャンスに付いても決めきれなかったですね。2つのダブルボギーがもったいなかったですね。グリーンが速いので、まだ読み切れていないですね。明日は今日みたいにピンを攻めるゴルフをしたいです」と、積極果敢なプレーを誓った。
沓沢良子は2012年大会を制した実力者。この日は15番を終えて6ボギーと苦しいプレーを強いられたが、上がり2ホールを連続バーディでフィニッシュ。優勝争いの一角に食い込んできた。「前半はグリーンでタッチが合わなくて3パットを2回連続でやってしまいました。後半も3ホール連続でボギーを打ってしまいましたが、上がり2ホールをバーディで締めくくれたことは明日に繋がると思います。しっかり打たないと入らないという気持ちで、がっついて3パットを打ってしまったので、明日は大人しくパーを拾いに行きたいと思います」と、安全策第一のコースマネジメントを徹底して2度目の戴冠を狙う。
首位に立った河北、2位につけた山本、3位タイの松山とともに9時45分に1番ホールをティーオフした牧草眞由美も粘りのプレーで優勝争いに加わっている。スタートホールでバーディを奪った牧草だったが、6番でダブルボギーを叩いたが、前半を2オーバーパーで凌ぐと、後半も2ボギーと粘りのプレーを見せた。「今日は3パットもいっぱい打ってしまいました。ダブルボギーを打ってしまったホールもあった。グリーンが凄く綺麗で、最終ホールまでずっと綺麗でスピードも落ちなかったですね。すでにシニア入りしたので、明日はどれだけ体力が持つのかですね。去年も10位以内に入ってシードを獲ったので、今年もシードを目指して頑張りたいです」2013年には全日本パブリック女子ミッドアマを制している実力者の牧草。無欲でJGA初タイトルを目指す。
|