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競技報告
【気分転換と調整でビッグスコアを叩き出した西郷真央】
第1日 競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe
西郷真央という名前、つい最近、ちょっとした話題になった。前週行われた日本女子ツアーのニチレイレディスの主催者推薦予選会をアマチュアでトップ通過を果たしたこと。そして、この西郷は、ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーの一期生であったこと。

本戦では、残念ながら予選落ちしたが、そこから日本女子アマチュアゴルフ選手権への切り替えが見事だった。まず、愛用してきたパターを替えた。マレット型からネオマレットタイプに。「予選落ちしてしまったのと同じものを使いたくなかったのです」というのが、その理由だった。新しいパターを入れたキャディーバッグを積み込んだ車は、母・栄さんの運転で、日曜日の朝5時に千葉県船橋市の自
宅を出発した。愛媛県の松山市に到着したのが夕方の5時。途中2時間の休憩を含めて12時間のロングドライブであった。

練習ラウンドでは、ニチレイレディスのときのようにショットの調子は良くなかったという。ラウンド後の練習場でチェックしたのが、アドレスでの肩の向きだった。「ドローボールを打つとき、フェードボールを打つとき。どちらも違和感がありました。打ち出したい方向にスタンスをとっても、いざ構えると、ちょっとずれている気がして、しっくりきませんでした。そこをしっかり調整していったら、ようやく違和感を消すことができました。これなら、なんとかなるかな…。間に合ったのかな…。そんな気持ちで第1ラウンドを迎えることになりました」。

調整は、大成功だった。持ち替えたパターも、しっかりストロークでき、タッチも合った。10番ホールからのスタートで2ホール目の11番から、いきなり3連続バーディがきた。11番(パー5)は、ピンまで30ヤードのアプローチショットを4メートルに。12番(パー3)では8番アイアンのショットを4メートルにつけた。13番(パー4)は、ピンまで115ヤードの第2打を50度のウェッジで2メートルに寄せた。さらに17番(パー5)でも第3打があわやカップインのファインショットで「お先に」のバーディを加えた。ショット、パットの冴えは、後半にターンしても続き、残り9ホールも5バーディ(1ボギー)を奪って自己ベストスコアを1打更新する64をマークした。

日本高等学校ゴルフ連盟の春季大会で最終ラウンドに崩れてしまった結果をアカデミーで尾崎将司に報告したときの言葉が残っている。「悔しい気持ちはわかるけど、自分の現状を理解することの方が大切だ。そこから、自分に何が足りないのか、何が必要なのかという答えを見つ
けて練習するしかない」。尾崎の教えだった。

「上手い選手よりも、強い選手になりたい」というのが、西郷の思いで、目標にするのは不動裕理だという。本選手権は、昨年に続いての連続出場になる。昨年優勝したのは吉田優利。麗澤高校の先輩だ。2年連続同一校からの優勝者となるのか。「もちろん、優勝したい気持ちはありますが、その前に、自分がやるべきことを、やり抜くこと。それが大事だと思います」

しっかり地に足をつけてゴルフに取り組んでいることを、このセリフが如実に物語っている。

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