本選手権前日の月曜日は指定練習日。古江は、ジュニア時代からの親友である安田祐香、西村優菜と3人でラウンドした。コース状況を確認しながらのプレーを続けながら「このコースとコンディションなら、スコアの伸ばし合いになるね」と、試合展開まで話し合っていた。
いざ第1ラウンドが始まると、3人のうちで最もよいスコアをマークしたのは古江だった。10番ホールからのスタートで16番まで2バーディ・1ボギーと伸び悩んでいたが、17番(パー5)で一気に勢いづいた。513ヤードというこのホール、古江は、ドライバーショットで会心の当たりをみせ、ピンまで190ヤード地点にまで飛ばした。第2打で手にしたのは4番ユーティリ
ティー。これもきっちり芯を食ったショットだったが、当たりが強すぎて、ボールはグリーン奥のバンカーに転がり込んでしまった。結末は、ここからのショットを直接カップに放り込んでのイーグルだった。
後半にターンすると3番からは3ホール連続バーディを決めた。3番(パー3)は、8番アイアンのショットを2メートルにつけた。7番ウッドでティーショットした4番(パー4)は、ピンまで105ヤードの距離を50度のウェッジで4メートルに寄せた。そして5番(パー5)は、第2打をグリーン奥のエッジにこぼしたが、パターで寄せてのバーディだった。最終9番(パー5)もバーディに仕上げての65。トップには1打及ばなかったものの伸ばし合いと自らも読んだ試合に流れには乗れた。「4日間の戦いで優勝争いをするなら、15アンダーパーが必要ではないかと考えています。ホールロケーションであったり、天候であったり、予測のできない部分もあるので、計算はできませんが、そのくらいの伸ばし合いに加われないと、置いていかれてしまうのではないかと思っています。ですから、伸ばせる日には、できるだけ伸ばしておかなくてはいけないでしょうね。そういう意味で第1ラウンドの65は、合格点をつけられます」。
本選手権での古江は、優勝を狙える順位で最終ラウンドまで戦いながら、タイトルには手が届かないでいた。今秋にはプロテストが控えている。これが、最後の日本女子アマ。心残りがないように。有終の美での大会卒業を目指している。
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