第1ラウンドに68と好スタートを切った尾関が、第2ラウンドも69をマークして通算7アンダーパーとスコアを伸ばした。尾関は岡山作陽高校1年生。4月のJLPGAツアーのワールドレディスサロンパスカップで優勝した渋野日向子の後輩である。
第2ラウンドは1番ホールからのスタートで10番までに4バーディ・1ボギーと順調にスコアを伸ばしてきた。大きく躓いたのは、12番(パー3)だった。143ヤードと距離は短いが、タテ長の2段グリーンがクセモノだ。「バーディを意識した」というティーショットは「上の段に乗ったところを狙いました」。そこから転がってピンに寄っていく―というのが、尾関の計算だった。わずかに狙った
ポイントよりも着弾地点が短く、ボールは下の段まで転がり戻ってしまった。ファーストパットの距離は、20メートルもあった。これをカップ右2メートルまで寄せたのだが、このフックラインを1.5メートルほどオーバーさせると、返しのパットも決められずに、なんと4パットのダブルボギー。これで、せっかくの勢いに自ら水をさすことになったかに思えたが…。
ここから尾関は、4パットのミスを意外な展開で取り戻していくことになる。まず15番(パー4)。第1打、2打目ともミスヒットでピンまで80ヤードの第3打を残していた。手にしたのはサンドウェッジ。このショットがガチャンとピンの根元を直撃すると、そのままカップに消えた。続く16番(パー3)も第1打をグリーン手前にショートさせた後のアプローチショットがチップインとなった。この連続バーディで4パットのダブルボギーのオーバーパー分を帳消しにした。
「ヒナさん(渋谷日向子)みたいに活躍できる選手になりたい」という尾関。先輩の背中を追い続けることができるか。
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