古江彩佳は、前半で5,6,9番でバーディを奪い、快調にスコアを通算10アンダーパーまで伸ばした。5番(パー5)は2オンを狙ったがグリーンには届かず、20ヤードのアプローチを2メートルに寄せてバーディ。続く6番(パー4)は残り144ヤードの第2打を8番アイアンで打ち、5メートルのバーディパットを沈めた。さらに9番(パー5)で20ヤードの第3打を寄せてバーディを奪った。
こうなれば後半もスコアを伸ばしたくなるのが人情だが、そう簡単にはいかなかった。後半の9ホールはすべてパー。「ショットがすごく良かった。ドライバーショットも飛んでいた」が、「パットで苦しんだ」と思うようにスコアを伸ばせなかった
。さらに後半最後の3ホールは雨が降り出し、クラブのフェースに水がついてボールが飛びすぎ、18番ホールではグリーン奥まで行ってしまった。下りのパットは「2~3メートル、オーバーし」、この返しのパーパットを入れて、「ガッツパー」だった。「上がりの3ホール、16,17,18番はパーパットが怪しかった」が、すべてパーをキープして「最後の3ホールに関しては満足」とそのまま通算10アンダーパーでホールアウトした。後藤未有と並んで2位タイにつけた。
首位の和久井麻由とは1打差。「いい位置ですね」と残り2日間のプレーに期待がかかる。「優勝したい気持ちはあるけど、そっちにはいかなくて、1打1打に集中してプレーするのが目標」という。2017年から2年間ナショナルチームに選出され、滝川第二高校の同級生の安田祐香とともにチームを引っ張ってきた逸材だが、まだ「日本タイトル」は手にしていない。今年はプロテストを受けるため、本選手権に出場するのは最後となる。「日本女子アマ」戴冠への最後のチャンスを果たして、つかみ取ることができるか。
|