2年ぶり2度目の本選手権優勝を狙う安田祐香は、強い雨が降りしきる中、2番から3連続バーディを奪い、一気に通算9アンダーパーとして上位を追い上げた。2番は2メートル、3番7メートル、4番4メートルとバーディパットを次々と決めていった。さらに9番(パー5)でも第3打を2メートルにつけて、バーディを奪った。前半は4バーディ・ノーボギーの32と順調にスコアを伸ばした。近づく熱帯低気圧の影響で強い雨が降るコンディションの中でスコアを伸ばしたのは、さすがだ。
このまま後半もスコアを伸ばし、トップをとらえる勢いだったが、ティーショットが曲がりだし、「振り切れなくて…OBがなくてよかった」と失速する。1
0番のティーショットは大きく左を曲げ、結果的には助かっていたが暫定球を打つはめに。左が怖くて、今度は右に曲がる。パーを続けるのがやっとであった。13番こそバーディを奪ったが、14番からは3連続ボギー。14番(パー4)の第3打はグリーン奥からパターを使って寄せたが、4メートルショートして、そのパーパットを外した。15番(パー4)は2オンしたが、18メートルから3パット、16番(パー3)はティーショットを右のバンカーに入れ、ライが悪かったにもかかわらず、バンカーショットは「うまく打てた」がボギーとしてしまった。「ボギーが止まらない気がした」と不安に襲われる。それでも「貯金があって、よかった」と残り2ホールはパーとし、この日は2アンダーパー70で回り、通算8アンダーパーでホールアウトした。
首位の和久井麻由とは6打差。優勝に向けては厳しい状況になった。「前半はショット、パットも良かった。それに比べてしまうと後半の内容は悪く、スコアも悪い。ピンにつけるところが悪かった」と振り返った。明日はいよいよ最終ラウンド。「最近の試合では楽しめていない。明日は楽しみたい」という。腰の故障もあり、「練習ができていない。それで試合でいい成績が出ても自分が納得しない」と彼女が求めているものは高い。明日は自分が納得できるようなゴルフができれば、おのずと結果もついてくるだろう。
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